農園日誌ー次の段階へ!

25.8.25(日曜日)雨、最高温度30度、最低温度25度
 
イメージ 1
 この処、毎夕、空は茜色に染まる。秋はすぐそこに来ているのに、暑過ぎる毎日
 
今日日曜日は50日ぶりの本格的な雨の一日。久しぶりに家でくつろぐも、何をして
良いのか分らず、日誌をつづる。昨夜は30度を越える寝苦しい夜から久しぶりに
脱して、朝寝坊を試みるが、腰の痛みに結局朝早くから目覚めてしまう。
将に恵みの雨、夏野菜の成長とようやく秋野菜の種蒔きができる。
この雨が人間の数百倍の作業を行ってくれる。露地栽培は自然との折り合いで、
(自然の災いと救いと言う意味)若しくは助けでしかできない。
 
農園も12年目を迎え、男一人でよくここまでやってきたものだと思う。
家族の女性スタッフの助けはあるものの、堆肥作りから土作り、畝立て、草刈、
支柱立てなどの管理をほとんど一人でこなしてきた。永年の疲れが蓄積しており、
将来への展望が見えにくくなっていた時でもあったが、ようやく後継者(次女の夫と
機織りなどの木工を営む自由人?)がほぼ二人、現れ、頑張ってくれている。
 
自然循環農法というほとんど手仕事の塊りのような厳しい農作業と管理が伴う農業
となり、畑の規模もさらに広がり、7反を超える。
自然循環農業への協賛者達も5農家と広がり、新たなマーケットを求めて農園も
いよいよ次の段階へと進まねばならなくなってきている。
 
イメージ 2
加茂茄子の成長がようやく見え
始めたが、9月になろうとしている
 
今年こそ個人顧客全員分の加茂
茄子ができるか?何とか届けたい
通常の茄子とは異なり、味が濃い
 
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
右、左端が、7.27日現在の加茂茄子
極端な少雨の中、よくここまで成長した。
連日の水遣り作業の成果と茄子の生命力
 
 
 
かねてから取り組んできた発酵食品作り(漬物)、今年は味噌の試作品作り、
雑穀(餅黍や粟など)の試験栽培を行ってきたが、今までは、農地と人が揃わずに
漬物の材料すら確保できないでいたが、今年の秋からは、味噌作り用の大豆・
漬物用の大根・白菜・高菜などの種蒔きなどを行う。
 
漬物や味噌に関しては、今までも多くのお客さまからの要望が高く、来年からは
それに答えられるようにしていきたい。
農業の新たな展開には多くの若者の参加や彼らの教育、そして、新しい商品、
特に加工品の開発が必要となり、新たなマーケットを求める闘いが待っている。
自然循環農法で育った農産物だけのアンテナショップ(飲食・加工・生鮮野菜)作り
が不可欠とはなるが、意欲に燃えた若者の参加が望まれ、彼らの育成や組織化
などは待っている。その道程は厳しい。
 
新たに農業に参加する研修生のためにも、疲れてきた体に鞭を打つことになるが・・
その気力を持ち続けられるのは後、5年が限度か・・・
 
イメージ 4
餅粟とコーリャン(高黍)
 
一本一本刈り取らねばならず
干して、雑穀、籾摺りと
面倒な作業が続く。
それでも楽しみだ。
 
来年は製粉機を購入し、
お客様達に国産・自然農の
黍・粟が届けられれば、