農園日誌ー秋の気配

25.8.20(火曜日)最高温度36度、最低温度26度
 
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               農園の夕暮れ、茜蜻蛉が空を舞う
 
今日も暑い日が続く。それでも午前中までは暑い日差しとは裏腹に時折涼しい風
が暑い体を吹き抜ける。草刈を行うも、倒れそうな息苦しさはあまり感じない。
流石に午後二時以降は木陰でも熱風が吹く蒸し暑さ。目の前を茜蜻蛉の群体が
乱れ飛んでいる。秋が来ているのかな・・
 
皆で連日の水遣り作業。ようやく午後七時、作業小屋に腰を落ち着け一日が終了
ほっとしていると、久しぶりに空は秋の夕暮れ色。しばし見とれる。
 
昨日、水路からタンクに水を取っていたら、隣の方から水を勝手に取ってはならん
とのお達し。今は水がなく、田んぼに水が引けなくて困っているとのこと。
水は水路では多くはないが、流れている。この水はどこに行くの、と聞くと、川に
流れていくらしい。
渇水時季で、今年は特に少ないのだが、井路組合に属していないための申し出
はあり、分らないでもないが、真に小さな心しかお持ちではない。
田んぼに引くならば、相当な水を取るわけですから、納得のいく申し出ですが、
軽トラックに積んだタンクの水がどれだけ、皆様にご迷惑をおかけしているのか?
甚だしく疑問ではある。
 
多くのの農業地域でこんなやりとりがなされているのでしょうが、これでは農業に
参入しようとする若者も居なくなってしまう。井路組合には国から多くの補助金
交付されている。それはみな私達の税金ですのに・・
農業の現状を髣髴させるやりとりでした。何故皆で手を取り合って農業を行わない
のか、寂しくなってしまいますね。
余所者を排斥する風習や既得権益が新規の農業者を阻む。ここにも日本の農業
が崩壊していく要因が垣間見える。
勿論、その程度で、へこたれる柔な精神は持ち合わせてはいませんが・・
心配なのは、農業新規参入の若者がこういった局面でどうなっていくのか・・・
 
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そんなこんなで連日水遣りを
続けたおかげで、この乾季に
も関わらず、たくましく成長
しているパプリカ・ピーマン
セニョリータ達。
 
葱には水を与えていないのに
も関わらず、以前より随分と
大きくなった。5%程度は
耐え切らず落ちてはいるが、
野菜の生命力にひたすら感心
 
 
ついでに、もう一つ行政が絡んだ変な話があります。
自然農を行っている梨園ですが、市議会で近隣の(と言っても山一つ離れている)
梨園からの苦情の訴えがあり、それをある市の農政担当や農協などが取り上げ、
自然農の梨園に農薬や除草剤を定められた用法で使用するようにとの指導が
強く入った。
議会で議題に載せる議員もさることながら、それを指導に乗り出す市の農政には
首を傾げざるを得ない。
それには後日談があり、私に市の要請もあり草木堆肥作りのお指導を行った。
その参加者の一人に偶々、その自然農の農家の方が入っておられ、当然に
出来上がった草木堆肥を受け取ろうとされると、市の農政から待ったがかかる。
その理由を問い合わせると、議会で問題になるようなところには出せないとの回答
 
これにはさすがに私も怒り心頭に達し、年甲斐も無く、怒り、早速、市との関係を
お断り致しました。
行政と農協及び国の関係は依然として変わらず、ここにも既得権益による農業の
変化を阻む要因が潜んでいる。
皆様はいかにお考えか・・・
 
きょうは暗い話ばかりでもうしわけない。
 
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刈り取った餅粟・黍
高黍(コウリャン)
 
なにしろ始めてのことで、
要領を得ない。
 
植え込みから管理・収穫
脱穀・籾摺りと手間がかることおびただしい。
 
これでは国産は無いはずと納得してしまった。
 
ここでへこたれては、と
来年に思いを馳せる。