農園日誌ー農園は花盛り

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                   カモミールの花の群生
 
このカモミールの花は、毎年同じところに群生する。おかげでニラの畝は毎年、
この時季には占拠されてしまう。辺りには甘いりんごの匂いが漂ってくる。
畝たて作業中に鍬の手を休めてしばし見とれる。
この花があるうちにもう一回はフレッシュハーブセットを送りたいと、寛子さんに
問いかけると、「ええー!」との一言。
(170余名分のハーブの摘み取り作業やセットするのが実は大変、気持ちは
 分るが・・・摘み取り後、鮮度のあるうちに素早くセットしなければならない。
 水に漬けるとハーブは送る途上に溶けてしまうという難しさ。)
 
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じゃがいもの花
薄い紫色の花が咲き、農園を彩る。
 
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絹さやえんどうの花が満開となる。
まるで赤い蝶々が飛んでいるよう。
 
私達はすっかり露地栽培のむかし野菜に慣れきっているが、最近お客様になられ
た方は、最初驚かれたようだ。
スーパーなどの流通市場の店頭では、絵に描いたような規格サイズのきれいな
野菜が並んでいる。他方で、当農園の野菜は不揃いで必ずしもきれいとは言え
ない不細工な容姿。ここで消費者の評価は大きく二つに分かれてしまう。
 
元来低窒素の草木堆肥を施した土壌(畑は常に一定の条件ではなく、所により
土壌の質が異なる)では、露地栽培の場合、野菜の成長にもムラができる。
一方で、化学肥料や畜糞肥料ではどの畑の場所でも窒素分が過多となり、
野菜の成長は早く、均質な成長を遂げる。しかも虫害は農薬にてかなりの部分は
防いでしまう。そのため、均質な規格サイズと見た目のきれいな野菜が得られる。
 
始めて野菜を納入したレストランのシェフからよく「佐藤さんは野菜作りの素人では
ないですか。他の有機野菜では皆きれいに揃っているのに」との質問を受ける
場合も多々ある。その場合は、有機自然栽培の難しさや苦労を説明しても虚しく
なるだけで、反論はしないが、必ずこう言うことにしている。
「それでは当農園の野菜は美味しくなかったのですか?」「いや!美味しかったの
ですが」「それでは何が問題なのですか?」「こんな野菜はお客様に出せないの
です。それと値段が高いから」と・・・
 
全ての料理人がこのようではないのですが、ほとんど規程概念(通念)に支配され
ている方が多いようです。
 
当農園のスタッフの一人がぽつりとつぶやく。
「うちのお客様達は、偉いね。毎週OR隔週で送られてくる野菜達を苦も無く料理
して食べているんだから」と・・
 
最近新規のお客様の声では、
 
「つい最近まで何の違和感も無くスーパーに並んでいる野菜を買っていました。
それが佐藤さんの野菜を頂き始めてから、何だか手が出なくなってしまいました」
 
「新鮮でナチュラルで野性味溢れた野菜、これが本当の野菜だ。と思いました」
 
「感激です。なんとやさしい味や食感なんでしょうね。野菜に見向きもしなかった
子供が皿の野菜を完食したんですよ」
 
これらの方々は、有機自然栽培(自然循環農法)の野菜の価値観を分ってもらえた
のでしょう。そして、子供さんは正直です。美味しい物は分るのです。
もう一つ、これらの方々からは、自然農のお米も含めてこんなに安く美味しい野菜
が食べられるのはうれしいですとのお便りを多く頂いている。
 
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人参の畑、
 
最近の少雨で夏野菜から人参
までも成長が止まっている。
 
野菜は成長期に成長しないと
固くなり、董立ちしやすくなる
 
やきもきとする毎日。明後日
以降、待望の雨をひたすら待つ
 
 
 
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大根の葉はさっと茹でてから刻んで、人参の葉は生のまま柔らかい部分のみ
摘んでそれぞれカラカラになるまで空炒り、自家製の乾燥野菜にする。
密閉して冷蔵庫に保管。みそ汁やスープ・パスタや炒飯などに大活躍。
佃煮やふりかけでは用途が限られ、これだと様々に楽しめて美味しい。
(関東のミスSさんからのメール)