25.2.10(日曜日)晴れ、最高温度9度、最低温度ー1度
子供はいつのまにか大きくなるものです。そして大人に近づいていくようだ。
いつものように、山野を散策した帰り、お気に入りのアイスクリーム屋さんに立ち
寄った、下の二人は喜んで食べましたが、長女(孫)は寒いからいらない!とのこと。
孫の成長に少し寂しさを感じる。思わず、ひなちゃん、これ以上大きくなるな!と・・
久住山、タデ湿原の風景。春の匂いを間近に感じる。
木金土日の四日間に、堆肥を撒き、畝を作り、種蒔きをする。
サラダ蕪・赤蕪・紫大根・大根・サラダセット・青梗菜・小松菜・人参・一本葱・ほうれん
草などの春野菜を蒔く。
茄子・ピーマン・パプリカ・トマト類・とうがらし系などの夏野菜がすでに発芽している
一月があまりの寒さに一回も種蒔きをしていない。その分、春を感じた二月になって
一斉に種蒔きを行う。これから徐々に忙しくなる。
農業者は、独特な鋭敏な嗅覚を持っていないといけない。それは動物(生き物)の
生きる術と言うか、自然を読み取る能力のようだ。最近の気候変動の激しさの中で
必須要件になっているようだ。
銀行員時代は人間の海の中で、人の生き様や考え方や欲や心理を読み取ることに
腐心してきたように、春が早くなりそうだ、今年の夏はいつまでになりそうだ、秋は
あるのか、厳冬期はいつ頃来るのかなどなどの自然の変化をある程度は読み取れ
るように、なってきたのかもしれない。(まだまだだが)
今は先人達の叡智の深さにただただ感心している。
湯布院の奥池、山中湖の湖畔の冬の景色、空気が澄み切っていた
今日は研修生甲斐君の特訓ディ。種蒔きの手順、じゃがいもの収穫の仕方、漬物用
の高菜の収穫の方法、ビニールトンネルの巻き取りの仕方、などを教える。
夕刻、ハウス内の気温2度と寒さが募る。その中で、今度は草木堆肥による土作り
や肥料効果の出方、慣行野菜や通常の有機野菜との違い、従来型自然農法との
相違点、その野菜の美味しさの根拠、などなど、一時間以上の集中講義。
呑み込みが遅い。無理も無いが、まだどこもやっていない草木堆肥一本の栽培とは
何か、を時間をかけて教えていくしかない。
来週、新設の保育園の園長他数人が当農園を訪れるための予行演習となった。
彼の説明では理解してもらうことは無理だとは思うが、これも勉強だと割り切れるか
かなり心配となる。(彼に説明をさせるつもりではあるが)
先方の方々は園児の農園体験など、思いを膨らませておられるようで、それも
やや心配。ある程度は私がフォローするしかないか。
今回はかなり長い日にち、
トンネルをはぐり、徐々に
寒に当て、野菜を締めている。
長くトンネルの中で育てると
ひ弱な野菜となり、味も勢い
も悪くなる。
このタイミングを間違うと、
折角育った野菜が全滅をする。
かなり通常の露地栽培野菜に
戻り、精気が出てきた。
右側は当農園名物、巻かない
白菜。(厳冬期)
左側は畝立て途中。
これからは三寒四温の毎日。
私のつたない動物的感覚は
春の訪れが早く、かなり長い春
になると教えている。
これからの二ヶ月間はその動物
的感覚を研ぎ澄ませて、野菜の
育苗管理が重要となり、気が抜
けない毎日が続く。
寒いと思っていても日照時間が長くなると、トンネル内では春を感じやすくなり、
莟立ちが始まる。さらに蒸れによる傷みや腐りの発生(伝染しやすい)、剥いでいる
と今度は軽度の凍傷により、痛みやすくなる。
三月から四月にかけては遅霜による夏野菜の全滅が怖い。
ビニールトンネルの厚み(0.03、0.05、0.07ミリ)にも気を配っていかねばなら
ない。その厚みの違いで、春を感じ始めた野菜達が微妙に動く。
忙しくなりそうだ。