農園日誌ー春!遠からじ

25.2.1(金曜日)雨、最高温度12度、最低温度5度
 
イメージ 1
にんにく・玉葱の畑(五番)、葉先は寒により枯れたようになっているが、球根は
膨らみ始めており、根は強く深く大地に下ろしている。
 
毎年思うのだが、この玉葱はこんなに小さくて大丈夫なのだろうかと。それが3月
の暖かさに触れると急速に大きくなる(珠にはそのままということもあったが)
3~4月の菜種梅雨の時季に太陽と適度な雨により、一気に成長を始める。
自然のサイクルを人間などよりはるかに知っている。
 
今年は新たな領域に挑戦してみようと考えている。
新しい品種の野菜の栽培、もち黍・もち粟・高黍などの雑穀類の栽培、
自前の無農薬の大豆の量産と手作り味噌(自分達の食べるものは作ってはいたが)
 
以前から要望の強かった味噌作りは平野さんという自然農の米作り屋さんがいる
からその気になったとも言える。
 
これもかなりの支持を得ている草木堆肥による発酵食品(漬物)の量産耐性作り
(畑の確保が必要となり、これはさらなる苦労を強いられるが)
 
イメージ 2
みんなで大分高菜の塩もみ作業
をしている処。
 
これがかなりの重労働となる。
先ず、塩を摩り込み、しんなりと
なったところに、さらに全体重を
かけてさらに揉み込む。
 
それを約二ヶ月漬け込み、
質量が半分程度になった頃、
二回ほど灰汁抜きをして、
さらに漬け代える。
三回目には漬物の表面に塩を置き、とうがらしを振る。これにより、雑菌の進入を
防ぎ、さらに六ヶ月以上漬け込み、ようやく発酵食品である本物の高菜漬けになる。
(市販されている多くの漬物が化学薬品や調味料によることはご存知か)
 
(新商品)
丹波の大粒黒大豆の味噌(白大豆も作るが)
 これは平野さんとの合作・共同作業となる。
 米麹作りは平野さんの仕事。今年は試験的に少量生産してみる。
 
②雑穀の栽培とその加工品の製造
 これは田北農園(椎茸と米生産農家)との共同事業となる。
 今年、畑の確保をし、大豆と一緒にもち黍や粟を生産。
 それを粉にし、加工食品とするが、勿論お米と一緒に炊いても美味しく栄養価が
 とにかく高い。
(ほかほかに炊けたお米の中に黄色い黍や粟が入っていたらと思うとそれだけで
 美味しそうで、楽しくなる)
 
最初は、黍・粟の入ったお餅を作ってみようと考えている。
(むかし、粟餅を食べていた記憶が残っていて、無性に食べたくなった)
 
※黍や粟などはむかしは貧乏な人が食するものと考えられていたが、今やそれも
 国産になると高級品になってしまっている。何とか現在に普通に食べられる食品
 としたいと考えている。
 黍や粟は、通常の野菜とは異なり、地中深く根を下ろす。これは土を掘り起こす
 ことになり、同時に、地中深いところに眠っているミネラル分を吸収することに
 なる。だから、栄養価が極めて高いと言える。
 
③平茸の栽培
 いつも生椎茸ではあまりにも寂しいので、田北農園に栽培を要請。
 食卓がにぎやかになることは疑いが無い。
 
佐藤自然農園も農園を開いて10年を過ぎ、土もほぼ目指していた水準には出来
上がり、(草木堆肥と微生物達のお陰)お客様も100人をかなり超してきている。
これからは仲間作りと後継者育成に方向を定めてはいるが、ややまんねりの感が
るし、気力が落ちていくのを感じる。
ここで新たな挑戦を仕掛けないと、いよいよ気力がわかなくなりそうな気がしている
本当に損な性分であり、困ったものだと自分でも思う、が、しかし・・・
新たなイノベーションをしかけないと自分が死んでしまうとも思う。
 
イメージ 3
トンネルを剥ぐと、
そこにはコサージュのような野菜
ツァーサイが中心部を持ち上げ
今にも花が咲きそうな勢い。
 
この野菜も一般市場には馴染み
が薄い。
ほんのりと苦味があり、大人の味
炒めものや煮物に適す。
この寒い冬の代表的な味覚であり
当農園にとっては葉野菜の少ない
この時季にできるかわいい野菜。
 
イメージ 4
今、畑ではしばらく休んで
いた植え付け作業が始ま
っている。
 
春野菜の準備に入る。
 
やがてトンネルは一枚一枚
衣を剥がされていく。
春の訪れによって・・
 
大変な除草作業も始まる。