農園日誌ー農園は冬作の準備中

24.11.16(金曜日)最高温度17度、最低温度7度
 
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急速に冬の足音が近づいてくる。秋が短く、成長不足の野菜達でも一時も早く植え込んでやらねば、成長する時間が足りない。焦る気持ちを見透かしたように、寒波が訪れる
何でも偏西風が蛇行しており、九州地域は大陸の寒気団が直接吹き込んでくるようだ。
 
夏野菜・秋野菜を出荷しないと、畑が空かないし、秋野菜の成長は遅いしの繰り返し
男の労力が一人で畝作りが追いつかない。急遽、女性陣を動員して堆肥振りをしてもらうことになり、(堆肥のバラツキは覚悟の上で)それでも大したものだ。伊達に7,8年
農業に携わっただけではなく、どうにいったもの。
 
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お揃いの革靴を新調。
振り方も様になっている。
 
農業を行う女性は美しい。
今の処、彼女たちがむかし
野菜の後継者。
 
下手な男共より役に立つ。
子育てしながらの農業。
 
ここにはブロッコリーを定植
常より1.5倍の堆肥が必要、と教えたら、何とかその量もこなした(五番の畑)
 
イメージ 3第三陣の白菜とキャベツ
1~2月頃に間に合うかが
微妙。(二番の畑)
 
 
これはトンネルを掛けずに
生育させようとしている。
 
 
12月の温度が気がかり、
冬の訪れが遅かれと
祈る。
 
 
 
今日は朝から、出荷作業もそこそこにして、三番の畑の畝立て(第四陣のほうれん草の種蒔き)その合間に眠くなったのか長男の孫「かける」と次女の孫「さーや」を抱っこして
眠らせる。(これは最近はジージの仕事となり、忙しい。何故か私が抱っこしてやると
安心するのかよく眠る。どうやら完全に親を間違えているみたい)
昨日撤去しておいたトマトと茄子の畝に堆肥を振り、夕方ぎりぎりに春用の第一陣の
空豆スナップエンドウのポット苗を植え込む。
五番の畑にはレタスの定植と来週出荷のじゃがいも掘り、とっぷりと日が暮れ、手元が
見えない。
 
一息つく暇も無く、堆肥の切り替えし作業。今晩の雨の前にしておかないと、重機が
のめりこんで使えない。ライトを付けての作業となり、発酵熱で当たり一面煙が立ち込める。実に幻想的な風景だがそんなことも言っておられない。
 
電話が入る。東京の坐来で土曜日にイベントを行う。その説明を担当してくれるシニアソムリエの佐藤さんからの問い合わせ。むかし野菜の説明と宣伝をしていただくことになり、真に恐縮している。「頑張って」と・・・
 
ようやく一日が終わり、午後7時を回っていた。帰途につく。
 
最近こんな日々が続いており、自分ながらよく持つものだと妙に感心している。
農業を心出す最近の若い方々(30~50代)、どうやら、見えてきたものがある。
独立自尊の心が強く、それは良いのだが、反面、絶対的な価値観を持っていないか、
若しくは経験が足りないか、教えられることにかなりな抵抗があり、自分の力を過信しており、自らの心を「空」にして虚心で人の教えを受けようとしない。
60代の人達は一人で生きていけないことをほとんどの方々が長い社会での経験により自覚しており、少なくとも農業を心出す人たちは皆良く頑張る。
但、その頑張ろうとする人が60代には圧倒的に少ない。
 
結果として、それらの方々は多くの人が挫折していき、有機農業を目指す人材がむしろ
減少しているのが現実のようだ。これでは農業後継者が増えないわけだ。
男女を問わず、何とか参集して欲しいと願わざるを得ない。
 
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  二番の九条葱、白菜と一緒に鍋にと思っているが、肝心の白菜が間に合うか