農園日誌ー残暑厳しき

24.8.29(水曜日)豪雨、最高温度33度、最低温度25度
 
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黒大豆の花、
 
こんなにきれいで、可憐な
花を付ける。大豆の小花は
見たことの無い人が多い。
 
今年は、花付きがあまりよくないようだ。
 
 
最近、雨が多く、蒸し暑い
日々が続く。
かと思うと、カッとするような
暑さが背中を刺す。
 
やはり温暖化は確実に
来ており、中九州は亜熱帯の様相を呈しており、露地野菜作りの難しさが身に沁みる。
 
毎年気候が異なり、平年作
の常識が通用しない。
毎年気候を読み、毎月、毎日
の変化に神経を尖らせる。
 
雨の合間を見計らい、三週間前に作った草木堆肥の切り替えし作業を行う。
タイヤショベルを使っての作業ではあるが、汗が滴る。
当農園も含めて3軒分の秋野菜用の堆肥であり、何とか秋蒔き、秋植えに間に合わせることができそうだ。
 
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微生物の発酵熱で湯気が
あたり一面に・・・
 
 
活きた草木堆肥には何京と
いう微生物や放線菌が
棲んでいる。
これが土を根底から変え、
自然の山野に近い土壌を
作り、維持し続けてくれる。
(自然循環システム)
 
 
 
 
 
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切り替えし作業を終え、二次発酵の
熟成期間に入る。完熟一歩前で
施肥する。その段階でないと、微生物
は活力を失ってしまう。
 
 
 
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一握りの草木堆肥の中にも何万という
生き物たちが棲んでいる。
木のチップ・葉・草などのまだ未分解の有機
が沢山残り、これが土の中で微生物達の
餌となり、さらに土ごと発酵させてくれ、野菜達の栄養源(炭素・窒素・燐酸・カリ他の12のミネラル元素)にもなり、やがて栄養豊かな
美味しい野菜がみんなの食卓に届けられる。
この野菜を食べていると、人間の本来持っている自己治癒能力(細胞の活性化)を
促してくれる。これが医食同源という言葉を生んだ。
 
こうして考えてみると、人間は自然の中のほんの一部にしか過ぎないことが見えてくると
思うのだが・・・
 
最近、若いお客様が増えてきている。これは良いことなんだが、もっと勉強して欲しい
と切に思う。野菜の栄養とは何?野菜の価値とは何?などなど・・
美味しいと皆、言ってくれるが、自然に生かされているという感謝の心、この野菜を生み出すにはかなりきつい作業と高いリスクを抱えて頑張っている作り手にもほんの少しの
感謝の気持ちを持ち続けてくれることを願う。
 
これは私が草木堆肥を使った農産物作りを広め、多くの後継者達が育って欲しいと願う
ことに繋がると思う。苦労が報われ感謝の気持ちを伝えられた時、彼らも頑張れるのではないでしょうか?
 
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お茶目なかおる。三歳です。
この農園で育ちました。
 
今日は風邪をひいて、
保育園はお休みです。
 
薬が効いたのか、農園の風が
効いたのか、元気にお手伝いを
したがって困ります。
 
この子達の将来のためにもこの
野菜作りを広め、継承していきたい
 
農園は、9月に入ると、秋野菜の植え込みや種蒔きの準備を行わねばならなく、大忙し
となる。今でも夏野菜の剪定・誘引作業に追われているのに、どうなることか!
 
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確か、一週間前に、写真の乗せたはずですが、もうこんなに秋用の茄子や空芯菜
育っています。これも雨が続くせいでしょうか。(4番の畑)