農園日誌

24.2.18(土曜日)曇り、時折、雪、最高温度4度、最低温度ー2度
 
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冷たい北風と粉雪の舞う一日、突然の太陽が覗き、トンネルの波が銀色に鈍く踊る
 
これは4番の畑、ほとんど全面にトンネルが覆う。他の4枚の畑も概ねこの風景。
それなのに、出荷できる野菜が少ない。それだけ、今年の寒は長く厳しい。
この処、ほとんど毎日、トンネルの中を覗き見る習慣ができてしまった。その度に
溜息が出る。
 
今日は保育園に通う孫達の発表会の日、午前中はそれにつぶれる。一生懸命に
演技する幼子達を見ていると、いずれも愛らしく、何故か涙が自然と出てくる。
これも歳のせいか。
 
午後からは、種物屋さんへ出かけ、じゃがいもの種、60キロなどを仕入れる。
今年は、じゃがいもだけで200キロの植え付け(例年の1.5倍)
3番の畑に(前日、畝を作っておいた)一本葱の種蒔き、育苗ベットとする。
 
明後日からのサラダセットの出荷指導のために、佐藤雄二さんの畑へ向かう。
サラダセットやほうれん草などがかなり大きく育っている。あまりの寒さに家路に・・
 
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冬の堆肥作り(一週間前の作業)
 
むかし野菜を作るメンバー全員で
堆肥作り。
今日はじめての者も加わる。 
 
草を均等に敷き詰めた上に
タイヤショベルで牛糞を配る。
 
煙は微生物の発酵(増殖)熱。
 
 
 
 
イメージ 3草・牛糞のその上に、
木屑や葉を乗せる。
(三層に敷き詰める)
この葉の中には無尽蔵の
微生物や放線菌が棲んでいる。
(すでに発酵が始まっている)
 
どうです。私の腕前は!
タイヤショベルのアームを小刻みに
動かし、葉や木屑を均一に
振り撒く。
 
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ラクターのロータリーで
それらを混ぜ合わせる作業。
 
運転しているのは研修生達。
これがかなり神経を使う。
 
四苦八苦の作業となる。
 
教えるほうもつい、熱が入り、
煙が出てしまう?
 
 
 
 
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積み上げた
草木堆肥
 
長さは約12m
高さ1.5m
 
これで春野菜の
植え付けを賄う。
約3カ月分。
 
5軒の農家で使う。
内の分は又、別に作らねば・・・
 
 
 
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   由布市阿蘇野、黒岳周辺の冬枯れの風景、この先が飯田高原へと繋がる
 
来週末は、6回目の農業セミナー(2.25、土曜日、佐藤自然農園にて)を開く。
 
今回は草木堆肥の振り方、畝作り、集約型農業の実際などの実地研修。
 
(セミナーの内容)
    現状の市場流通(農園物)商品
大量に流通→規格を統一する必要性→均一商品=化学肥料/農薬が効率的
 
規格に合わせた選別出荷→大変な手間→規格に合わないものは排除→廃棄
 
味・香り・食感・旨みは評価対象外(少なくとも価値を生みにくい)
 
●現状の消費者の顕在的ニーズ
見てくれ・価格・新鮮 ← それしか判断できないから?
 
    結果として、
・生産者は効率的な農業を目指す(均一・規格・サイズ・農薬・化学肥料)
・消費者は野菜を選ぶ基準がなく新鮮さや見てくれ・価格で選択している。
 
○消費者の潜在的ニーズ
・安心安全
・リーズナブルな価格
・美味しさ
・栄養価
 
○現状、有機野菜の直接及び間接流通(農産物)商品のほとんどが、
有機野菜や自然野菜などのネーミングで選ぶ
有機JAS野菜を選ぶ
・大手有機野菜専門店から購入→どこで選んで良いか分からなく安心感か。
・個別に有機野菜生産農家を常に探している。
 
※美味しいかどうかは分からない。真に安全なのかも分からない。
→結果としてイメージ有機客が増加→迷える消費者達
有機野菜は美味しい?・・・?と信じるしかないのかも!
 
などなどを農業者と一緒に考えることにしました。