農園日誌

23.5.21(土曜日)晴れ後曇り、最高温度30度、最低温度18度
 
今日は、朝から蒸して、気温はぐんぐん上がり、30度となる。
農園の定休日、この暑さにもかかわらず、草木灰が底を付き、溜めていた剪定枝
の大きなものを、集め、火を点ける。
(ミネラル・カリなどの宝庫、「はなさかじいさん」のむかし話の通り、枯れ木に花を咲かせましょう。先人たちの知恵です。)
 
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今年も「せんだん」の木に
雲霞のごとく、花が咲きました。
 
作業の手を休め、思わず、見とれます。
 
 
(3番の畑の入り口付近)
 
 
 
この春、雨が降らず、ごぼう、豆類、白菜、大根・サラダセットと生長不足による莟立ち現象が起こり、ほとんど満足のいく状態になりませんでした。
(成長期に水分が枯渇すると、結実する前に大人になり、莟立ちしてしまう)
 
その中で、春キャベツが巻き始めました。
 
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キャベツです。
朝、見ると、無数の白い花がキャベツの上を舞っていました。
 
見つけられますか?
画面中央に二匹。ちょうちょです。
 
一見のぞかな風景ですが、実はこの後
恐ろしいことが起こります。
青虫の一斉孵化です。
皆様は、キャベツをお届けした後に
室内でちょうちょが舞っても驚かないでください。(実際にあった話です)
穴だらけになる前に出荷できれば良いのですが・・・
 
最近、あった話ですが、有機無農薬野菜が欲しいと申し出がありました。
一度、野菜を配達致しました。「葉っぱの中から、虫が出てきた。こんなに穴が開いたほうれん草が商品になるのですか?」「大根に莟が立っていますし、葉っぱはいりません」
又、「安全な野菜を求めているお客さんが多いです。内に卸して頂けませんか?」
との話も良くきます。
その際、必ず私はこう言います。
「私は直接お客様と話ができない売り方はしませんし、安全な野菜は大きなリスクを
負います。それは作り手だけではなく、お客様も含めてです。そのリスクを負えないならば、無理に当農園の野菜はお取りになさらないほうがよろしいですよ」と・・・
 
安全で安価な美味しい良質野菜。
 
それは一方が多くの労力と手間とリスクをかけ、他方が高い?金銭と虫食いなどの
リスクを負うことによって、果たせるものではないでしょうか?
 
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農園の小屋裏の風景。
 
今年は赤玉葱が小粒になってしまった。
これも少雨の影響。
個人家庭では使いやすいか?
 
 
 
 
 
 
 
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これは一本葱(長ネギ・白ねぎ)
 
この品種は「下仁田葱」と九条葱の
掛け合わせから生まれました。
葉先まで食べられます。美味しい
ですよ。
 
梅雨前に定植し、早ければ9月頃
には出荷可能。
但、長く暑い夏と虫害に耐え、生き残ったものだけが出荷できる。
 
有機野菜とは何?」
多くの方々が安全・安心な野菜と言う観念でイメージされておられるようです。
でもそれだけでしょうか?最近のブログにも有機野菜をもらいましたが、ちっとも美味しくないんです(内のではありませんよ)との投稿がありました。
 
私も有機野菜って本当は美味しくないといけないのでは?と言う疑問から深みにはまって行ったのですが・・・ その結論が草木堆肥一本に絞った土作りでした。
 
「野菜の美味しさとは?」
 
①味香り     →バランスのとれたミネラル分のお陰←多種類の剪定枝と葉
②甘さ・旨み   →完熟野菜(糖質とビタミンを多く含む)←低窒素栽培
③食感(歯切れ) →筋を感じさせない太く厚い茎と葉  ←緩効性堆肥(肥料) 
 
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桑の実、まだ一年生
(3番の畑)
もうじき、色付く。