農園日誌

23.5.14土曜日、晴れ 最高温度25度、最低温度16度
 
待望の雨が降り、野菜も少し息をつきました。但、余りにも乾燥しきっていたため、
恵みの雨にはなりましたが、表面から3cm入っただけに終わりました。
神奈川のKさんご心配頂きありがとうございました。
今週は、乾燥した五月晴れが続くそうです。又、水遣りの毎日になる。
堆肥が底を付き、草をかき集め(その前に草刈が続きました)質の良い牛糞が
今朝、3番の堆肥場に届いておりました。来週は草木堆肥作りです。
 
イメージ 1
 
 
ワイルドルッコラに花が
咲きました。
 
これも例年よりは早い。
水分がないため、子孫を残そうと
花を早く咲かせたのでしょう。
 
黄色の小花です。通常のルッコラとは異なり、味香りともに濃い。
 
 
 
畑のほうは、葉物・大根・蕪系の回転が速過ぎて、すぐに大人(莟立ち)になります。
Aさんへ、ご心配頂きありがとうございますが、これも自然の摂理です。
2順目の白菜もやはり巻かずに開き、莟立ちしはじめております。
来週、当農園名物の巻かない白菜が出ます。味は良いです。すき焼き・鍋でもいかがですか?(農園としては大きな損失ですが・・・)
 
イメージ 2
トマトの幼い苗がこの前の少雨で
少し成長しました。
今年は、酸味のある昔ながらの
瑞栄という品種です。
生食よりも調理するほうがより
美味しく食べれます。
その際には、又、調理法などを
紹介します。
現在この瑞栄は市場にはほとんど見られない希少品種です。
この支柱は苦心の作です。
うまくいきますか?
 
イメージ 3
小さなフルーツトマトが早くも実を付けています。去年はこの時期から生育するまで、雨が多く、1・2番果が全て腐ってしまいました。
今年は赤と黄を植えました。
これは生食が最適です。
味が濃く、酸味と甘みのバランスが取れた良質品種。
この品種でトマトソースを作ると
最高のものが出来るんですが、贅沢過ぎます。
 
イメージ 4
 
 
この実えんどう豆は少しばかり出来ると
思います。(来週頃から出荷?)
豆ご飯や、甘くさらっと煮ると美味しい。
 
今年はスナップエンドウや絹さやえんどう
が鳥害により、ほとんど芽を抓まれ、
出荷が期待できない。
 
 
イメージ 5
空豆です。
何故空豆かご存知ですか?
 
空を向いて育つからです。
 
収穫時期になると、重くなって
下を向く。
 
来来週頃から出荷です。
美味しいですよ。お楽しみに!
 
 
先日、大分県の農業振興公社のスタッフが有機野菜(農業)を始めたい若者を
連れて、当農園を訪ねて来られた。
最近の若者にしてはその志はうれしいのですが、後がいけません。
農業は始めて、農家で育ったわけでもなく、鍬の使い方も知らない、家庭菜園らしき
ことはしているようです。
当農園を訪ねたのは見学だそうです。
農業後継者の育成は当農園のもっともやりたいことですが、農業は料理人などと同じく、徒弟制度のように、先達に付いて、実地で学ばないととても出来るものではありません。それも最低3年間は・・・
有機野菜を作ってどこに出荷するつもりですか?と尋ねたら、農協やスーパーだそうです。
有機野菜のマーケットは日本ではまだ未成熟で、何でも有機の時代に踊らされてはいけませんと、忠告しましたが・・・ほとんど理解できないようでした。
農業やスーパーなどと簡単に考えておられましたが、その市場は所謂流通市場です
「流通市場」は見目・形・規格が何より優先され、味香り・食感・美味しさなどはほとんど論じられることはありません。これは本当は不幸なことです。
それよりも、尚、問題なのは、「有機野菜は美味しい」というテーマすら疑問符がつくことです。これも又悲しいことです。
 
この若者の将来に思いをはせる時、どこからその根拠のない自信が出て来るのか
日本の将来を考えると、寂しく、暗い気持ちがここしばらく続いております。
 
イメージ 6
 
今日は、畑を回り、この雨で少し元気を取り戻した野菜達を見ていると、彼らから
励まされたような気持ちになりました。