農園日誌ー

30.10.3(水曜日)晴れ、最高温度24度、最低温度20度

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                   ほうれん草の種蒔き

 台風一過、随分と朝夕が涼しく感じられ、時には肌寒ささえ覚える気候になってきた。そうなると、ほうれん草の種蒔き時季となる。
台風24号は思いの他、大きな被害をもたらしている。特に茄子類はほぼ壊滅状態に近い。

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旺盛に茂っていた
長茄子は特に被害が甚大である。

被害の少ない茄子も
激しい風に煽られ、
ほとんどの実が傷んでいる。本日出荷した茄子も無傷ではない。

全面撤去か修復して残すか、判断の難しい処ではある。


イメージ 3茶畑に囲まれている4番の茄子は、
比較的風の被害が少なく、かろうじて
修復作業を行っている。

秋茄子は収量こそ減るが、美味しく
何とか消費者へ届けたいと頑張って
倒れた支柱を起こし、傷んだ葉っぱと
枝を摘除して、回復を待つことにした。


但し、花や実はほとんど落ちたり、傷んだりで、手の施しようもない。
復旧作業に大きな時間を取られている。心配なのは、次に襲ってくる超大型の台風25号の進路が気に掛かる。

台風は風だけではなく、大雨による被害も大きく、種を蒔いても土に埋もれて、全滅していたり、芽を吹いたばかりの幼い苗は土を被り、畝がつぶれたり、表面がコンクリートのように固まり、育ちにくくなっている。
秋野菜受難の日々である。
そうなると商品アイテム不足となり、当農園ばかりではなく、市場から露地野菜が消えていくことになる。

イメージ 4この畝は発芽したばかりの大根・聖護院大根

織布を掛けていたため、土に埋もれずに済み、ほっとしている。
そうなると、次の台風が心配となる。
この季節、こんな苦労や心配が尽きない。




台風(自然)は雨不足の際は恵みの雨となるが、甚大な被害ももたらす。
それでも農業者は、気を萎えさせていることもなく、すぐに立ち上がろうとする。
次!と言って新たな作業に入る。
自然の脅威にもめげず、頑張り続けるしかない。現代人のひ弱さはそこにはない。
自然と共に生きているのだから・・・


 現代人は「周りの空気を読む」、上位の人の気持ちや立場を読み、「忖度する」などと、自分自身の考え方や思いを出そうとせず、そこですぐに引っ込んでしまう。
これでは前には進めない。
そんなひ弱さでは、少なくとも自分の足で立っているとは言えない。
皆が自分を失わず、主張する勇気を持たねば、何事もなせないまま、一生を終えることになる。
アメリカ・ロシア・中国、そして、日本も含めて独裁化が進んでいる。特に政治家不在
が進む日本の将来はますます混沌としてくる。
黙っていたままでは、力の強い独裁者に賛同していることと同じであり、先は見えてこない。

現在人に反骨心が失われ、自己の殻に閉じこもっていくことに危惧を覚えている。
自分の子供達の将来を考えないのか?それが農園主には理解できない。

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にんにく・わけぎ・島らっきょなどが大雨にも負けず、元気に芽を出し、大きく成長しようとしている。皆、生きることに精一杯に力を出し切り、子孫を残そうとしており、生命力に溢れている。