農園日誌ー

30.8.8(水曜日)晴れ、最高温度34度、最低温度27度

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       むかし野菜の邑の生け垣にしているブルーベリー

 8.25.台風による恵の雨以来、すでに二週間、まったく雨が降らない日が続く。
入道雲も見えず、次の台風襲来をひたすら待つ。
黒大豆の種を蒔くも、発芽してすぐに、命が尽きている。当農園の秋の代表的な味覚となる黒大豆の枝豆が大ピンチ。急遽、ポットに種を蒔き直すように指示。

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左は人参。雨が無く、次第に消えて行く。
右は、めげずに、種を蒔き、毎日水遣りを行っている。発芽するまで一週間程、その後もこの様子では水遣りは必要となる。
このパオパオ(織布)の剥ぎ時が難しい。熱を持ち、発芽した芽が焼き切れてしまうかもしれない。


 昨日、現在飛ぶ鳥を落とす勢いの宮崎の霧島酒造の一行が農園を訪れた。
今から、8年前に佐藤自然農園が一度福岡FMにて紹介され、それから霧島酒造が主催している「匠の会」に属しているらしい。
残念ながら、多忙故、一度もその会に出席がかなわないのではあるが、何故か、今回、代表取締役専務他、博報堂テレビ西日本などのメンバー総勢15人がお見えになった。
現在、世界的な日本食ブームに乗って、霧島酒造黒霧島が、いいちこなどの麦焼酎を抑えて、業界トップになりつつある。
かっては、芋焼酎なんてと言われ、歯牙にも掛けられなかったが、下町のナポレオンと銘打ってマーケットに広げていったのが「いいちこ」であった。
以前、私がいいちこの社長に今は良いが、おそらくは、焼酎の元祖である芋焼酎が伸してくるのでは無いだろうか?と言っていたことが本当になってしまった。

麦焼酎は癖が無く飲み易い。その特性が焼酎ブームを引き起こして、その結果として、癖のある芋焼酎が追随して人気を博し、今度は焼酎の市場を切り開いた麦焼酎の癖の無さ(特徴が無い)が逆に、芋焼酎に遅れを取ることになっている。
面白い物で、市場の価値観の変化の早さか、商品特性のなせる技か。
霧島酒造が今あるのは、「いいちこ」のおかげであるのは間違いない。

折角なので、専務には、焼酎の原料は芋ですね。それは農業ですよね。
それならば、今後農業への支援をしていくことが社会的責任になると思いますよ。
農業者の利益確保・地位の向上・後継者の育成などに是非とも取り組んでいって頂きたい、とお願いして、別れた。
当農園の女性陣から、焼き茄子・ピーマン系野菜の焼き野菜や漬物などを試食してお帰りになられた。
皆さん、美味しい!美味しい!との言葉が出ていたが、専務からは、草木堆肥で作られた野菜の味は「やさしいですね」の一言が救いとなった。
流石に同世代の人、価値観や感じ方は実に近いものを持っておられる。


(生きるー其の四)

 現在、無農薬野菜と言うフレーズは禁止されている。
と言うのも、この大きな気候変動の中で、国もようやく無農薬栽培と言う非現実的なあり得ない概念上の言葉を使うことの難しさが分かってきたようである。

浸透性農薬は確かに危なっかしいし、現在一般的に使われている除草剤(枯葉剤)などの農薬も危険ではあるが、それよりも、脅威となってきているのが、窒素過多土壌を作り続ける化学肥料や畜糞多投の農業です。
窒素過多土壌で育てられた野菜の中に含まれる硝酸態窒素の量の増大です。
困ったことに、野菜は土壌中の窒素を必要以上に吸収してしまいます。つまり、あるだけ全ての窒素を吸収してしまう特性がある。
硝酸態窒素は人の体には「毒素」になるのです。

農家もできるだけ早く野菜を成長させて、生産の回転を上げ、農業収入を増やそうとします。何しろ野菜はその労力の割には安過ぎるからです。

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先週の土曜日、団地祭りが開かれ、そこに太鼓をやっている孫三人が出場していました。
長女は今では最上級生となり、必然的にリーダーとなっておりました。
この子たちの成長を見ていると、その分だけ、ジージも年を重ねているわけですから
年々きつくなってくるはずです。
この草木堆肥による世界でもオンリーワンのむかし農法=自然循環農業を折角、現代に蘇らせたわけですから、次の世代に引き継いでもらわねば、あるいは、拡げていかねばとの思いが年々強くなっており、やや焦りが見えている。

地域活性に有機農産物の商品化を!から始めたこの自然循環農業を、地域農業の自立に向けた取り組みを、できうるならば、より力のある霧島酒造さんのような農業と密なる関係を有している事業体が支援してもらえればとの思いを専務さんにはお伝えしたが、果たして、社会的責任という言葉が彼の心に響いたのかどうかは甚だ心もとない。
孤軍奮闘もきつくなってきているが、その闘いはまだまだ続く。
今日も暑い・・・・