農園日誌ー重い空気

30.6.6.(水曜日)終日小雨、最高温度23度、最低温度16度

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                 麦の刈り取り(30.6.3)

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30.5.13.の写真
由布市狭間町下市の穀類畑
ここには約3反半の麦(大麦・小麦・古代小麦)が育っている。

梅雨入りに伴い、成熟が遅れており、
危惧していたが、立派に成熟してくれた。
但、肥料分が少ないためか、今一、収量が少ない。(畜糞・化学肥料の半分程度)

年に2回の草木堆肥だけでは、窒素分が少ないのかもしれない。
化成肥料はやらず、土壌が育つのを待つには、数年の年月が必要。
それでも味香り、食感は慣行栽培のそれとは群を抜いた美味しさが出る。
刈り取ったら、大型乾燥機にかけて、保冷庫に保管し、麦御飯セット・麦茶・製粉へ加工されていく。


イメージ 35・6番の圃場には、
ピーマン・パプリカ・トウガラシ系の野菜が主力に植え込んだ。
これが、梅雨の間に大きく育つ。
ついでに雑草はさらに大きく育つ。

ここに竹の支柱を立てねばならない。
気が遠くなるような竹が要るし、その棚作り作業がさらに大変。

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剪定前、 ブッシュになりかかっている。  剪定後、すっきりと空いて、風が抜ける。

苗がまだ小さい時の仮の支柱から、本格的な竹の棚を作る前の剪定誘引作業。
この作業で、良いトマトがなるかどうかが決まる。
枝は3本、多くて4本伸ばし、左右に振って太陽に向けて斜め45度に誘引していく。
一つの枝が最大で5メートルにもなり、うまくできると12段くらいまで実がなる。
この作業が終わると、本格的なトマトの棚を立て、芽掻き・剪定引作業は10月まで延々と続く。
トマトはそのままにしていると、木の成長が旺盛なため、すぐにブッシュになり、
葉っぱは生い茂り、脇芽は伸び放題。収拾のつかない状態となり、受粉ができず、
湿気が溜まり、風が通らず、太陽が実に届かず、害虫が湧く。
やがて梅雨時期の湿気により、下部から腐り上がっていく。

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実物である夏野菜は、この他、茄子類4種・ピーマン系6種がメインとなり、最大の畝を有するピーマン系の剪定作業とトマト・茄子類の作業に分かれてしまう。
いつの間にか、量が多く、スタッフで分業するようになってきた。




(行政の在り方)
 先日、疲弊していく地域と農業について、大分市長との面会を議員を通じて申し込んでいたが、回答があり、15分だけの面談となった。
議員さんの労苦には文句が言えないが、わずか15分で何が話せる。
最初からあきらめモードで話は熱を失っていく。

市長も予想通り、関心は薄く、役人たちは「みな公平に均等に」の姿勢で、政策など、遠い世界となる。
中央の安倍政権などは鹿鳴館時代の富国強兵・殖産興業にしか興味関心が無い。
時代を間違えており、岸首相の亡霊にしがみついている。
自民党も一局集中(権力の集中)を招き、行政府への忖度政治が押し通されており、多極への政治は無くなり、保守自民党も活力も失いかけている。
各政党も存在意義を失っている。
地域は(当然に農業も)切り捨てられ、地方の行政府も市民のほうには目が向かず、中央の意向に沿う姿勢ばかりが目立つ。

どこか重苦しい空気が蔓延しており、世界も同じ方向にあるようだ。
何かが起こりそうな気がしているのは私だけだろうか?
それを選択したのは国民なのだが・・・・