むかし野菜の四季ーPART2

2022.5.22(日)晴れ、最高温度26度、最低温度16度

           農業体験会のじゃがいも堀り

最初は怖々土を掘り返していましたが、10分もするともう熱中し始め、

楽しい!の声があちこちから・・・

 

                一本葱の植え付け

葱の植え方を教えると、小さな子供さん達も一生懸命に黙々と植え込んでいました。

未来の農業者になってくださいね。

 

今日は3年ぶりの農業体験会を開催。

以前は200人を超えるご家族が集まり収拾不能な状態に陥り、その反省を踏まえて

コロナ下と言うこともあり、50~60人(15家族程度)に絞り収穫だけでは無く

葱の植え込み作業なども組み込み、半日農家になったつもりで頑張ってもらいました。

今までは子供さんが楽しいといっておりましたが、今回は大人も楽しんでいただいた

ようで、「今度何時します」と聞いてこられる方も多数いらっしゃいました。

まずまずの成功でした。

有機・無機を問わず、肥料栽培では無く、草木堆肥による土作りを行い、土を育てる

農業を広く皆様へ知っていただき、その大切さを理解していただきたいと始めた農業

ですので、この農業体験会は今後も年に数回は継続してやっていきたいと考えており

ます。

 

         農園マルシェと農業体験会の同時開催

 

 

 

「農業マーケティング

(欲求とニーズは異なる)

生産者が品質の高い健全な野菜を生産し、それを求めている消費者へ届けたいと欲しても現在の大量流通の仕組みの中では、その能力も機能もありません。流通システムがそれを求めてもいないし、消費者のニーズも乏しいのです。

流通が求めている農産物は均一で見栄えの良い流通に扱い易い商品であり、いちいち説明をしなければならない商品はノーサンキュウです。

その扱いに慣らされている消費者も均一で見栄えの良い立派に見える商品が良い野菜であり、美味しく栄養価の高い安全な野菜はあくまでも消費者にとっては欲求であって、必ずしもニーズでは無いのです。このように考えていくのがマーケティングです。

欲求とニーズは大きく異なります。

現在アンケート調査をすると、有機野菜を欲している消費者は実に80%以上います。

それなのに、実際に有機野菜を購入する人は3%程度しかおられません。

日常的に有機野菜を食べている消費者はさらに減って1~2%程度しか居ません。

 

欲求はただ欲しいと思っているだけで、購買者はやや高い金銭支払いと言う痛みを伴っても野菜を購入しようとすることをニーズと言います。マーケティングにおける購買行動を促すには消費者の欲求をニーズまで高めるための商品開発・コミュニケーション戦略・戦術が重要になるのです。

そして、なにより重要となるのは健全な野菜を求めている消費者層を特定してその特定消費者層に向けて商品開発を行いコミュニケーションを図っていくのがターゲット戦略です。

 

             草木堆肥の切り返し作業

集まったちびっ子さん達の歓声が、もしかして恐怖の叫びでしょうか、

おそらくは最初にして最後のタイヤショベルの試乗体験です。

 

 

「特定商品(健全な野菜)を販売するとなると、その消費者はどのような欲求とニーズを持ってているのか、どのような商品であれば買ってもらえるのか、その特定商品は、どのような価値観を持っている人達が購買者となるのか、そして、その購買者をどのような手段で探し、どのようにしてコミュニケーション(伝える)を図っていけば良いのか」

 

市場啓発啓蒙活動を続けながら消費者層を育てていくしか無いのが、この自然栽培

と言う農業です。その際、避けられないのがこの農業マーケティングの考え方です。

 

※農業マーケティングの手順

  • 現状分析

(現有マーケットにおける欲求とニーズの違いを明確にする)

  • ターゲット層を設定

(品質を求めている消費者層の購買行動を分析)

  • 商品開発

(特定ターゲット層の購買行動を細分化し、そのニーズに合わせた商品を開発)

(開発した商品を如何にして特定ターゲット層に伝えるか)

 

           ブロッコリーの摘み取り作業

 

採りながら口に入れてむしゃむしゃと、生ブロッコリーでおなかが一杯になった

子供さんも・・・