2020.9.17(木)曇り時折小雨、最高温度28度、最低温度23度
現在の2番の圃場
御覧の通り、夏野菜も無く、出荷間近な野菜はここにはありません。
秋野菜一色に染まっています。
二番の圃場に咲いた四角豆の花
アフリカ原産の秋になると実を付ける豆です。可憐な愛らしい花です。
2020.9.17 秋の端境期
日本は四季の国であった。四つの季は確かに毎年やってくる。
唯、そこに雨季と乾季が重なり始めている。特に梅雨から夏場に関しては
亜熱帯気候の特徴が濃厚に出始めている。長年露地栽培を行っていると
農業者の肌がそう言っている。
この気候は今までの四季の農業と言う概念を変えさせるものになっていると
言うことです。
農産物の出来不出来が毎年はっきりとし始めている。
去年は茄子が全くダメで、今年は大豆が育たない。6~7月蒔きの人参は
全滅した。
(鋤き込むのもかわいそうなので、少量ずつ安く皆様にお配りした)
そのため毎年の経験値は役に立たない。これは露地栽培農家にとっては大変な
ことなのです。
当農園は、他の農家とは違って単作栽培はしていないため、リスクは分散でき
るのですが、毎週野菜を消費者に届けるとなると、常に同じ野菜と言う訳には
いかない。
この初秋の端境期、異常気象で(とは言っても毎年異常気象ですが)アイテム
不足が生じている。
葉物野菜と蕪
現在、農園では秋野菜の種蒔き・定植を急ピッチで行っている。
8月・9月の初旬頃まで、露地及び育苗トレイに撒いた種はあまりの暑さに
育ってくれない。
ようやく9月中旬、やや涼しくなってきたため、育ち始めている。
但、本来8月に種を蒔く(育苗)ものが9月中旬にずれ込んでいるため、
早くとも10月下旬頃にしか出荷ができない。
その間、農園ではアイテム不足に苦しみ、お客様はいつも同じ野菜に悩まされ
ることとなる。
その悩みをいささか慰めてくれるのが、さつまいも・里芋・筍芋・栗・かぼす
・南瓜などの初秋野菜です。
赤蕪、根っこもやはり赤い
日本の四季は壊れ始めていますが、かろうじて四季の旬菜は形を留めているようです。
それもいつまで続くのか?
次回は現在の旬菜について、お話致しましょう。