農園日誌ー畑の衣替えの季節

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名も知らないとうがらし、佐賀、呼子の海岸辺りでの朝市で、中々売れない野菜
の露天商のおばあちゃんから買い求めたとうがらし、今から12年以上前のこと。
今では、当農園の看板娘。クリスマス前にロリエの葉と共に、お届けしている。
 
日が短くなり秋本番の畑、そこでは中々終わらない夏野菜の中に、混じって秋野菜
の植え付け、種蒔きが急ピッチで進んでいる。
今日は、冬前の菜の花、漬物用の聖護院大根、小松菜・青梗菜、ブロッコリー
植え込み、などを行った。前日はたらたらと遅い若手の研修生二人ではあったが、
睨みが利いたのか、今日は打って変わっての働きぶり、本日の作付け作業と水遣
りなどが早く終わり、久しぶりに6時頃、「今日は終わり」の一声。
おかげで私達夫婦も7時前の天気予報が見られる時間帯に帰宅でき、やれやれ!
明日は開墾地(7番の畑)に、三台の草刈機のうなり声が響くことになりそう。
 
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紫蘇の実
 
この実を採り、
味噌に漬ける。
田舎では紫蘇の実の
味噌漬けは定番の
おかず。
但し、この収穫作業と
漬ける作業が実に大変。
毎年、何とかしようと
企図するも出来なかった
今年こそ、皆様にお届けしたい。(?)・・・・・!誰が
するの!と・・
 
大きな労力と手間をかけ、自然の中で育てる露地栽培、それはまた大きなリスクを
背負ってもいる。それでも美味しいとの一言を頂けることが頑張りの素。
文句を言うわけではないが、長くお取り頂いているお客様からは、最早当たり前に
なっているらしく、「・・・!」の声も聞こえてこない。
生産するもの、それを食するもの、互いに感謝しているのは分るのですが、少し
寂しい。
 
そこで、久しぶりに、最近お取引頂いたお客様の声を、少しご紹介。
 
埼玉のY様、
「少し塩を振って食べるだけで深みのある美味しさに幸せになる」
「最近複雑に味つけをしなくなった。体調不良も良い野菜を採り始めたことにより
入れ替わりが体におき、老廃物を追い出しているのだな、と感じる」
 
千葉のM様、
「いつしか食事が楽しい時間帯に変わっている。野菜が届いてからどうしようかな
と考えるのが楽しくなった」
 
横浜のS様、
「遠くから良く来たね!と思わず声をかけ、自然そのままの野菜の姿が愛らしくて、
やっと本物の野菜に出会えたことがうれしい」
 
福岡のN様、
「14種類の野菜が適量に入っていて、箱を開けるのが楽しみ。子供も私が帰るまで
開けないでと言って学校へ、今までは自分が献立を決めて買い物に行っていたの
が、今では、届いた野菜で料理が決まる。スーパーなどでは決して見ない野菜を
楽しんでいます」
 
ー決まりきった料理を出すシェフや味付けだけで勝負しているシェフにも聞かせて
 やりたいようなメッセージでしたー
 
作り手と食べ手のやりとりがさらに両者を高みに昇らせるのですね。感謝感謝です。
 
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虫に食われてこんなに
少なくなった大根の苗、
 
これで三回目の種蒔き
でした。忌避剤も効果薄
(木酢・とうがらしなど)
 
この時季は虫が大量発生
して、土の中もぐりこんで
いるため、退治しようが
ない。
 
将に根気比べの秋です。
 
 
最近「微生物資材」という言葉が多く出てきます。これは農薬などの化学合成した
ものを多投する現在農業からの脱皮としてにわかに脚光を浴びてはいるのですが
当然に国の定めた有機JAS規程でも推奨されている。
 
虫等に寄生してやがて殺してしまうものから、生殖機能を破壊させたり、種に
コーティングしたり、土中に撒くものまで様々です。
ニコチノイドによってミツバチがいなくなりつつあるとの情報も出ております。
化学合成していないから安全・安心とのうたい文句ですが、果たしてそれは・・・
 
自然循環システムを破壊してまで行うものなのか?やがて恐ろしいことにはなら
ないのか?例えば、抗生物質(カビの種類)は病原菌(微生物)を破壊しますが、
その副作用として、その抗生物質に抗体反応を示しだした恐ろしい細菌が出始め
ております。
 
そんなものを使うくらいなら、光合成分解し易い農薬を微量に・適宜に使ったほうが
自然を破壊しないだけまだましではないか、と思うのだが・・・
 
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こちらは今の処
何とか育ちつつ
ある小松菜・青梗菜
などの葉野菜。
 
 
ピーマンの横が
良かったのかな。
 
ここにはトマトが
植わっていた。
 
 
 
 
 
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連日水遣りをし、四日目の朝、芽吹いたばかりのサラダ野菜達、無事に育つことを
祈りつつ。