25.7.18(木曜日)最高温度35度、最低温度26度
農園に二週間ぶりに
雨が降った。
わずか10分間の夕立、
その後、ご覧のように
強い太陽がのぞく夕方
の風景。
真っ赤に熟したトマト
この雨できっとぱっくりっと
割れてしまうでしょうが、
それでもうれしい恵みの
雨でした。
この割れたトマトも
明日は出荷されていく。
二番の畑に蒔いたばかりの人参に水遣りに行った農園スタッフ達、
ずぶぬれになりながら、帰ってきた。折角水を遣ったのに、とぶつぶつ言いながら、
それでも人も野菜も何だかうれしそう。農園で育った孫のひなたはわざわざ雨に
打たれ、「気持ちが良いのか?」と聞くと、「うん!気持ちいい」と・・
一昨日、もう20数年前の銀行員時代、故あって融資支援したある企業の社長から
久しぶりの電話が入る。
「厳しいが、今年は例年行事の納涼祭を開くので、招待状は送ったはずだが!
まさか来ないことはないよな!」
実は昨日断りの連絡をしていたのだが、やはりと言うか社長から直接電話が入る
「佐藤さんが来ないと始まらないよ。私達を助けてくれた人が来ないとね。」
「ちゃんとやれると思ったから助けてくれたんだろ!」
「あの時はダメなら一緒に心中するつもりで融資したんだが」
「心中しなくて良かったな!絵にならないよ」
と軽口を叩きながら、強引に押し切られてしまう。
農園は未だ梅雨開けの復旧作業が終わっておらず、夏野菜の剪定誘引作業も
まだ半ばにあり、とても行ける状態ではないのだが・・・
このマニュアル時代、色も心も腹もない無味乾燥な社会の中で、むかしのことを
未だに思ってくれている人もいる。
もはや銀行に私の居場所がないと、中途退職し、この世界に入っていった私に
とって、彼のような人はやはり同志としか言いようがないのか。
明日はセピア色の世界に戻され、久しぶりに畑を離れる。
土寄せを済ませた葱と
ピーマンの畝。(三番の畑)
葱はこの暑い炎天下、
土をかけて被ってやらねば、
40度を上回る熱さには
耐え切らない。
ピーマンは梅雨の間に固ま
った表土と畝下の土をほぐし
てやり、下から酸素を入れる
このような作業を待っている夏野菜達があと、3反(900坪)もあり、早く終えて
やらねば夏が終わってしまう。
暮れなずむ夏の夕方の里の風景、去りがたく思わずシャッターをきる。